


WiFi6で多端末、高安定、高速通信を実現
AP310はWiFi6(802.11ax)をベーステクノロジーとして多様なエンタープライズ機能を付加しています。アプライアンス不要のスタンドアローン構成とアプライアンスを通じて複数拠点のアクセスポイントを一括制御するコントローラ構成の両方に対応したリーズナブルな価格の業務用アクセスポイントです。
AP310のご紹介
AP310は20年以上に渡り国内の工場や倉庫、オフィスなどの事業拠点で使用され続けている業務用アクセスポイントシリーズの最新モデルとなります。
(AP4131→AP5131 → AP6532 → AP7522 → AP310)
シリーズ化されているWingファームウェアで動作するためAP7522を収容する事も可能です。
現場に応じて様々な電波の放射パターンが作れるアンテナ選択肢がある上、1台のアクセスポイントに搭載された2つの無線LANモジュールを使って2.4GHz帯と5GHz帯を組み合わせて使用できる他、ZigbeeやBLEを併用した現場オペレーションも可能です。
またその高い耐障害性とスタンドアローンで動く自立制御機能により使用期間が10年を超えるお客様も少なくないロングセラーシリーズ製品となります。
WiFiアライアンス認定品
AP310はWiFi標準規格を制定するWiFiアライアンスが認定したWiFi6製品です。
※WiFi6とIEEE802.11axは同義です。
WiFi6 特徴
より速く
WiFi6では1024QAMと160MHzのチャンネル幅に対応しています。
1024QAMはより多くのデータを1度に送ることができ、80MHzから160MHzへ拡張されたより広いチャンネル幅はより多くのチャンネルを束ねてより高速での通信を可能にします
この2つの技術により高速通信が必要なVRや4Kはもちろん今後普及が期待される8Kなどでもスムーズに利用が可能になります。
より多くの端末やデバイスとの同時通信が可能に
IEEE802.11ax規格の最も重要な新機能は、OFDMA(直交周波数分割多元接続)と呼ばれる、強化されたマルチユーザー機能です。
複数デバイスがデータを送信しようと互いに競い合う既存のモデルとは異なり、帯域幅のニーズが異なる複数のデバイスに同時にサービスが提供されます。IEEE802.11ax規格では、各デバイスのデータ送信が同時に平行してスケジュールされるため競争が起こらず、同時に通信できるデバイス数も上り8、下り8と増えています。
BSSカラーリングで空間を再利用
WiFi6では高密度環境下にあるアクセスポイントとクライアント端末の空間利用状況を識別するためBSSグループをカラー分けしています。
これにより自分が所属していないBSSグループから同一の周波数チャネルで送られてくる電波を受信しても無視しそのチャンネルを自分たちのグループの為だけに使用できる様になるため全体の空間再利用率が上昇する事になります。
混雑した環境での体感スピードの向上
IEEE802.11ax規格では周波数領域を拡張することで、高密度のネットワーク環境においては、最大4倍のトラフィックの効率化をえられます。
接続端末の消費電力を削減
アクセスポイントに接続するクライアント端末が次回アクセスポイントと通信する時間についてアクセスポイントへ知らせます。
この事により次回の通信時間までクライアント端末がスリープする事ができるためムダな通信および電力消費を削る事が可能になります。
AP310の特徴
最小限のアクセスポイント設置台数で足りる
電波は建物の構造や材質、保管製品の特性などによって反射/減衰/透過します。
無線LAN通信を行いたい全エリアを電波で隈なく、かつ効率よくカバーするためには最適なアクセスポイント配置レイアウト、異なる周波数帯の同時使用、電波の放射パターンが異なる複数のアンテナ種類の使い分けができる必要があります。AP310は2つの無線モジュールと4つの物理アンテナを使って2.4GHzと5GHz帯の同時使用や、放射パターンや利得が異なる複数の指向性アンテナ、無指向性アンテナから選択できる仕様となっています。
様々な無線LAN環境に応じた無線の使い分けが可能に
AP310アクセスポイントには二つの無線モジュールを内蔵しているため複数の無線モードを選択可能です。このモード選択によって現場ごと、場所ごとに異なる無線LAN環境に対して1台で適応します。
- 2.4GHz帯 / 5GHz帯の同時使用モード
- 二つの無線モジュールともに5GHz帯を同時使用するモード
- センサー(2.4GHz or 5GHz)とデータ通信(5GHz)の同時使用モード
様々な無線LAN環境ニーズに対して同じモデルで対応できるためコストパフォーマンスが最大化されます。
(例)
- 無線通信に対する要求が異なる複数のアプリケーションでAPを共通利用したい。
- 使用するエリアごとに周波数帯域や無線LAN規格を使い分けたい。
- 使用するクライアント端末が新旧入り乱れている。使用できる無線LAN規格や通信範囲が端末ごとに異なるがアクセスポイントを共通利用したい。
メッシュ中継機能
現場の無線LANアクセスポイントを増設や拡張する際、あるいは有線LANケーブルの敷設が困難な場所へのアクセスポイント導入などではパケットデータを有線LANでは無く、無線LANでリレー中継して無線LAN通信を行う事も可能です。
非常に高いセキュリティーレベルを確保
AP310はWiFiアライアンスが認定したWPA3をサポートしているのに加えて不正または攻撃的なアクセスに対してコンテキストベースのセキュリティー機能を発揮するステートフルL2-L7DPIファイヤーウォールをサポートしています。
AP310からのPoE電源供給
サーバールームにある802.3at対応(30W)のPoEスイッチから給電を受けたAP310アクセスポイントから15WでPoE電源を供給する事が可能です。
IoT無線をサポート
AP310はIoTワイヤレスセンサーネットワークの構築に適した無線規格である「Zigbee(IEEE802.15.4)」をサポートしているほか「Bluetooth BLE」をサポートしておりApple iBeaconやGoogle Eddystoneを使ったスマートフォンユーザー向けのアプリダウンロードページ情報の配信や、特定のサイトへ誘導する前の認証画面情報を配信するなどが行えます。
USBドングル(別売)を使用した電子荷札の書き換えに対応
AP310にはUSB3.0ポートが搭載されています。
無線USBドングルをポートに挿せば電子荷札や電子棚札との間で無線通信を行いデータの更新が行えます。
スペック表
- AP310 データシート (PDF)